ちぎりおこし

契(ちぎり)おきし させもが露(つゆ)を 命(いのち)にて

あはれ今年(ことし)の 秋(あき)も往(い)ぬめり

作者  前大僧正慈円

再会を約束したときの、ほのかに光る「させも草の露」を命綱として生きてきたのに、ああ、残念ながら今年の秋もまた過ぎ去ってしまうようだ。かなわぬ恋の悲しさを歌っているよ。

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