青札 うかりける 憂(う)かりける 人(ひと)を 初瀬(はつせ)の 山(やま)おろしよはげしかれとは 祈(いの)らぬのを作者 相模つらくしてくるあの人。あの人をこらしめてくれとはお願いしていないのに、初瀬の山から吹きおろす嵐のように、私を激しく苦しめるなん... 2025.10.05 青札
青札 きみがため 君(きみ)がため 惜(お)しからざりし 命(いのち)さへ長(なが)くもがなと 思(おも)いけるかな作者 紀貫之あなたのことが大切だから、命がなくなっても惜しくないと思っていたのに、今ではあなたともっと長く一緒にいたいから、命が長ければいい... 2025.09.30 青札
青札 さびしさに さびしさに 宿(やど)を 立(た)ち出(い)でて 眺(なが)むればいづこも 同(おな)じ 秋(あき)の夕暮(ゆうぐれ)作者 西行法師深い山の中で、紅葉の葉っぱを踏み分けながら、悲しそうに鳴いている鹿の声を聞くと、ああ、秋は本当にさみしい季... 2025.09.30 青札
青札 ありあけの 有(あ)り明(あけ)けの つれなく見(み)えし 別(わか)れより暁(あかつき)ばかり 憂(う)きものはなし作者 壬生忠見別れた朝、そっけなく見えた明け方の月。あの別れ以来、夜明けのつらいことといったら、他にくらべられるものはないよ。夜が明... 2025.09.29 青札